【水産加工品】アレルギー表示ミスで起きる3つの危険な事例
Share
アレルギー表示ミスは命に関わる問題です
食品アレルギーは、消費者の健康と生命に直結する重大な問題です。特に水産加工品では、甲殣類の混入リスクが高く、アレルギー表示のミスが重大な事故につながる可能性があります。実際に起きている事例を確認し、自社の表示を今一度見直しましょう。
アレルギー表示ミスで起きる3つの事例
❌ 義務表示品目の表記漏れ
食品表示法では、特定原材料8品目(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生、くるみ)の表示が義務付けられています。水産加工品で特に多いのが「えび」「かに」の表記漏れです。
よくある事例:
- しらす干しに混入した小エビの表示漏れ
- かまぼこの原材料に使用した卵白の記載忘れ
- 調味料に含まれる小麦由来の成分の未記載
- 魚のすり身に混入したカニの表示漏れ
これらは「原材料として使用していない」と思い込んでいても、実際には混入している可能性があります。原材料の仕入れ先からアレルゲン情報を必ず取得し、確実に表示しましょう。
❌ 表示作成時の確認漏れ
商品ラベルやECサイトの商品ページを作成する際、アレルギー表示の確認が不十分なケースが多発しています。
よくある事例:
- レシピ変更後、表示内容を更新し忘れた
- 複数の商品で表示をコピー&ペーストし、内容を修正し忘れた
- パッケージとECサイトで表示内容が異なっている
- 担当者の思い込みで「これは大丈夫」と判断してしまった
表示作成時には、必ず複数人でダブルチェックを行い、原材料リストと照合する体制を整えましょう。
❌ コンタミがある場合の記載忘れ
コンタミネーション(コンタミ)とは、製造工程で意図せず他の原材料が混入することです。水産加工品では特に注意が必要です。
よくある事例:
- 同じ製造ラインでえび・かにを扱っているのに注意書きがない
- 「本製品製造工場では○○を含む製品を製造しています」の記載漏れ
- 共用の調理器具や作業台からの交差汚染の可能性を表示していない
- 原料魚に混獲された甲殻類の混入リスクを記載していない
原材料として使用していなくても、製造環境でアレルゲンを扱っている場合は、必ず注意喚起表示を行いましょう。
水産加工品は特に注意が必要
水産加工品がアレルギー表示で特に注意すべき理由は以下の通りです。
魚介類には甲殻類が混入しやすい
しらす、ちりめんじゃこ、いわしなどの小魚製品には、漁獲時に小エビやカニが混入することがよくあります。選別工程で完全に除去することは困難なため、必ず「えび・かに」の表示が必要です。
製造工程で複数の原料を扱うケースが多い
水産加工場では、複数の魚種や加工品を同じラインで製造することが一般的です。えび・かにを扱う工程と、他の魚介類を扱う工程が同じ施設内にある場合、コンタミのリスクが常に存在します。
今すぐ確認すべきチェックリスト
以下の項目を今すぐ確認してください。
- □ 特定原材料8品目が全て正確に表示されているか
- □ 原材料の仕入れ先からアレルゲン情報を取得しているか
- □ レシピ変更時に表示内容を更新する仕組みがあるか
- □ 表示作成時の複数人チェック体制が整っているか
- □ コンタミの可能性がある場合、注意喚起表示をしているか
- □ パッケージとECサイトの表示内容が一致しているか
- □ 製造ライン全体でどのアレルゲンを扱っているか把握しているか
まとめ
アレルギー表示のミスは、消費者の健康被害だけでなく、企業の信頼失墜、行政処分、損害賠償といった重大な結果を招きます。
義務表示品目の表記漏れ、表示作成時の確認漏れ、コンタミの記載忘れ——これら3つの事例は、どれも「うっかり」では済まされません。
水産加工品を扱う事業者は、特に甲殻類の混入リスクを認識し、製造工程全体を見直す必要があります。もう一度、自社の表示を確認してみましょう。